メルマガは、「メールマガジン」の略で、電子メールを通じて定期的に情報やコンテンツを配信する手段です。企業や個人が、顧客や読者と直接コミュニケーションをとるために使用されます。この記事ではメルマガで登録を増やす方法について具体的に解説していきます。
メルマガとは?メルマガとは、メールマガジンの略称です。メールを使い、自社製品やサービスなどの情報を登録者に向けて配信するマーケティング手法の1つです。ITバブルが起きた1999年頃からメルマガを導入する企業が増えており、現在も定期的に自社の情報を配信できる手段として多くの企業が活用しています。一方で、IT技術の発展に伴い、パソコンだけでなくスマートフォンへの送信も可能になり、レイアウトやデザインのバリエーションも豊富になってきています。自社の情報を効率的に発信するために、メルマガは有効な方法として確立していると言えます。
メルマガには2種類あるメルマガには大きくテキストタイプとHTMLタイプの2つの種類があります。それぞれの内容についてみていきましょう。
テキストタイプテキストのみで構成され、画像や動画などは挿入することができません。初心者でも簡単に作成できるところがメリットです。また、データ容量を抑えられるため、さまざまなデバイスに送信できるのも利点です。しかし、文字の装飾や画像の挿入ができず、デザイン性が低いため、ユーザーに対する訴求力が弱いところがデメリットです。
HTMLタイプWebサイトの構築言語(HTML)を使用し、画像や動画の挿入、文字の装飾などを行うことができます。テキストのみと比べて、見栄えのするメルマガを作成できるところが魅力です。また、訴求力が高く、コンバージョンにも繋げやすく、メルマガの開封率など、効果測定も行うことができます。しかし、データ容量が増えるため、送信相手によっては表示されなかったり、表示に時間がかかったりすることがあります。また、作成にはHTMLに関する専門知識も必要になってきます。
メルマガを送る目的メルマガを送るにあたり、目的を明確にする必要があります。メルマガの果たす主な目的についてご紹介します。
有益な情報の提供メルマガを使うことによって、自社の情報を定期的に登録者へ配信することができます。定期的に情報を提供することによって、ユーザーは最新情報を知ることができるので、製品やサービスに興味を持ってもらうきっかけになります。また、Webサイトのメンテナンスや休店日など、重要なお知らせを送信するのにも役立てることができます。
自社サイトなどへの誘導自社製品やサービスに関心を持っている登録者をWebサイトなどへ誘導するのもメルマガの目的です。そのためには、キャンペーンや最新情報を載せてSNSやWebサイトへのリンクに誘導したり、イベントへの応募を促したりすることが挙げられます。これらの方法によって登録者が具体的な行動に移るためのきっかけを作ることができます。
ユーザーの購買意欲を促す新商品の入荷やセールのお知らせ、クーポンの配信など、ユーザーのメリットとなる情報を配信することで購買意欲を高めることができます。定期的にお得な情報を掲載したメルマガを送信することによって、リピーターの獲得にも繋がる可能性があります。しかし、購買促進に偏りすぎると、ユーザーからしつこく思われる可能性があるためバランスが大切です。
ユーザーにファンになってもらう定期的にメルマガに接し、親近感を持ってもらうことでユーザーと企業との距離が縮まり、ファン化する可能性が高まります。また、メルマガを通して価格以外の魅力をアピールすることができれば、競合他社との差別化も図ることが可能です。メルマガ登録者にファンになってもらえた場合、継続的な購買と収益アップに繋がることが見込めます。
メルマガを導入するメリットメルマガを導入することによるメリットは様々です。自社製品をアピールする上でメルマガを導入するメリットについて解説します。
低コストで導入できるメルマガはインターネット経由で送信するため、配送料がかかりません。そのため、ダイレクトメールを郵送するよりも低いコストで始めることができます。それだけではなく、メルマガによって自社のWebサイトへの誘導や製品の購買意欲の促進といった効果が期待できるので、費用対効果が高いことも導入する大きなメリットです。
ユーザーへ直接的にアプローチできるメルマガによって企業側からユーザーへの直接的な情報提供が可能です。Webサイトはユーザーからのアクセスを待たなければならないのに対し、メルマガは自発的にアプローチすることができます。また、ユーザーに親近感を与えてファン化してもらったり、コラムを通してブランディングを行ったり、目的に合わせた使い方で役立てることが可能です。さらに、継続的な配信をすることによって、ユーザーの認知度が上がっていき、信頼性の向上にも繋げることができます。
ユーザーに合わせた情報を提供できる登録時に性別や年齢、興味のあることなどの詳細な情報を入力してもらうことで、各ユーザーに合わせた情報を提供することができます。ユーザーの関心とマッチしているメルマガは、テレビCMや新聞広告といった不特定多数に対するマス広告と比べてコンバージョンに繋げやすいという特徴があります。また、ユーザーのニーズを把握して必要な情報を提供することによって、無駄な情報を流して「しつこい」と思われるリスクも下がります。
メルマガ配信方法の種類メルマガを配信するにあたって、配信方法について理解しておくことが大切です。メルマガ配信方法の種類について解説していきます。
メール配信ツールを活用するメール配信ツールとは、メルマガ配信のために開発されたツールのことです。HTMLタイプのメルマガ作成や開封率の測定など、メルマガの配信に必要な機能が揃っています。これらは専門的な知識がなくても簡単に扱うことができます。さらに、無料体験版のあるツールも多いので、いろいろ試して自社に合ったものを選ぶとよいでしょう。
MAツールのメール配信機能を使うMAツールとは、マーケティング活動をサポートするためのツールのことを言います。ツール内にあるメール配信機能を使えば、誰でも手軽にメルマガを配信することができます。さらに、メルマガの配信だけではなく、顧客の管理や分析、Webサイトの行動履歴を基にしたターゲティングなど、マーケティングに役立つ機能もとても充実しています。そのため、メルマガ以外のマーケティング施策を取り入れている企業にとってもおすすめのツールです。
ExcelでCSVデータ作成後、Outlookで送信ExcelとOutlookの組み合わせによってもメルマガを配信することが可能です。登録者の宛先を入力したExcelのCSVデータをOutlookにインポートすることによって、ユーザーにまとめてメールを送信することができます。しかし、Excelなどの専門知識が必要になるため、慣れていないうちは作業に手間取る可能性があります。事前に必要なプロセスについて確認しておくことが作業の効率化のために有効です。
BCCで一斉送信メーラーの宛先指定欄の「BCC」にメールアドレスを直接入力することで、メルマガを配信する方法もあります。一般的にBCCに入力したアドレスは、他の人には見えないことが特徴です。そのため、BCCを使用する方法自体に大きな問題はありません。ただし、誤って近くにある「CC」や「To」にメールアドレスを入力してしまうと個人情報が漏洩するリスクがあります。そのため、信頼性や安全性の観点から、BCCでのメルマガ配信はあまりおすすめできません。
メルマガ配信の基本的な流れメルマガ配信を始めるにあたって、一連の流れを把握しておくことが大切です。配信の基本的な流れについて理解していきましょう。
①目的やターゲットを決めるまずは、メルマガを配信する目的やターゲットを決めます。メルマガの目的は「購買意欲の促進」「情報の伝達」「Webサイトへの誘導」などが代表的です。目的を達成するために、ターゲットは年齢・性別・居住地域などを詳しく設定し、誰にどのようなメルマガを送るのか明確にすることが大切です。なぜなら、ターゲットがブレているとユーザーの興味を削いでしまうので、メールを開封してくれなくなる可能性が高まってしまいます。具体的なターゲットのイメージを固め、ユーザーの関心を引くメルマガを作成できるように心がけるようにしましょう。
②タイトルを考えるタイトルは開封率を左右するとても重要な要素です。タイトルの決定にあたっては「4Uの原則」を活用して検討するのがおすすめです。
Urgent(緊急性):「残りあと△日」などの情報を提示して、急いで読まなければとユーザーに思わせる内容です。Unique(独自性):「日本限定」などの表現や、独自の内容であることを指します。Ultra-Specific(超具体性):「30%オフキャンペーン」などの数値やデータを用いて具体的に表現します。Useful(有益性):「△△に便利な情報を公開」などのユーザーにとって有益な情報であることを伝えることです。③